ベトナム在住者がリアルに語る!
【ベトナム移住のデメリット5選!】

ベトナム在住者がリアルに語る!【ベトナム移住のデメリット5選!】

xin chào các bạn!

どうも!

元刑事、現在ベトナム在住のMirai です♪


前回「ベトナム移住のメリット5選」を書いてみた訳ですが、ご存知の通り、世の中そんな都合のいいことばかりではありません笑

そんなメリットしかないようなことであれば、今頃みんなこぞってベトナムへ移住してきていることでしょう笑

そうです!メリットがあればその分だけデメリットもあるのが世の常笑

…ということで、今回はぼくが「ベトナムへ移住して実際感じたデメリット5つ」を書いていければと思います♪

空気きれいじゃない…

ベトナム社会主義共和国は現在絶賛経済成長・発展中なので、その空気はお世辞にもきれいとは言えません苦笑

乾季などで久しぶりに雨が降ると、停めてあったバイクがドロドロになる(=雨が降ってくる途中、空気中の汚れが付着して汚くなる)ほど空気は汚れています…

特にハノイの空気は汚く、在住者に ”ハノイは大気汚染のせいで常に曇ってる…” と言われるほどです汗

一時期ニュースになった北京や上海ほどではありませんが、それでも空気の汚さはかなりのもので、在留邦人の中では「IQAir Visual」という大気の綺麗さをチェックできるアプリを使用している人もいるほどです笑

ちなみに日中のハノイはこんな感じ

ハノイはなかなか”晴れの日”がない
ハノイはなかなか”晴れの日”がない

もちろん時間帯にもよりますが、昼間のインドやバングラデシュと同じレベルです…

ハノイに比べりゃ、東京の空気はペットボトルに詰めれば売れるんじゃないかというくらいキレイ笑

まぁ ”経済優先!” の途上国なので仕方ない部分もありますが、気管の弱い人などは慣れるまで日常生活でも喉がイガイガすることもあるみたいです…(ぼくは大丈夫でした)

ちなみにテト(旧正月でみんな田舎へ帰る)コロナによるロックダウン時は、諸悪の根源であるバイク&車の排気ガスがほとんどなくなったので、傍目に見ていても ”あー、空気が澄んでるな〜” と感じるほど回復するので笑、これも移住してみての発見でした笑

通貨負けする…

こんな言葉ないと思いますが、なんとなくニュアンスで伝わるかなぁ〜♪、と思って作ってみました笑

要は ”物価が安い&ベトナムドンが弱いので、外貨に換金して海外で利用する時に価値が目減りする” ということ!

前回メリットとして紹介した「物価が安い!」とトレードオフになりがちなのですが、”物価が安い≒給与水準が低い=所得が少ない” となるので、ベトナムでは大金でも海外では価値が半減…、という現象が起こり得ます

日本基準の給与がもらえる方は問題ないですが、ベトナム基準の給与レベルだと、日本へ帰国した際や海外旅行の際、一気にお金がなくなってしまう、なーんてこともあるでしょう

途上国から日本へ来ている出稼ぎの逆verですね笑

そう考えると、わざわざ通貨負けするような国で働くという選択をする人が増えているなんて、なんだかおもしろい時代になってきましたね♪笑


また、以前ベトナム人の大学生と話したとき「ぼくはもっと海外へ行きたいんだ!でもお金がなくて…」と言っていました

深く考えず、”大学生なんだから、自由な身分のうちに行きゃいいじゃん♪オレも大学時代はお金なかったけど、バックパッカーで東南アジアを放浪してたよ!” と返したのですが、「ベトナムドンは弱いから、学生のバイト代くらいじゃ海外へ行けないんだ…」という答えが返ってきました

日本なら学生でもバイトを頑張ればそれなりの海外旅行へいくこともできます

ですがベトナムはそうではない

一度も海外旅行をしたことがないというベトナム人が大半です

”お金がないけど海外へ行きたい” と思い、東南アジアでバックパッカーをしていた当時は気づけなかったことに今更気づかされ、少し切なくなるとともに、改めて日本という国で生まれ育った自分がいかに恵まれていたかを感じました


ですがベトナムもこのままではないでしょう

経済成長に伴う毎年の物価や平均賃金の上昇が進んでいますし、このまま成長、貿易黒字が進めば、ベトナムドンも強くなってくるでしょう

ベトナムドンを保有しており、またベトナム語話者でもあるぼくとしては、ベトナム国の成長やドン高は超絶Welcomeです笑

2021年11月2日のレート
2021年11月2日のレート(最新のレートはこちら

割と日本人が多い…

ベトナムに来てみて思うのが、”日本人けっこう多い…” ということ

現在ベトナムには在住する日本人は、令和3年の外務省の統計では2万3437人となっていますが、大使館や領事館が試算している、届け出をしていない人を含めると約4~5万人と言われています(←スペインやイタリアよりも多いらしいです!)

出典:外務省 HP

この大半がホーチミンとハノイのごくごく限られたエリアに居住しているので、ある種の一極集中です苦笑

これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは ”正直その人次第笑” だと思いますが、ぼくは ”デメリット” だと思います

「だって、せっかく海外にいるのに日本人ばっかって、なんかおもしろくないじゃん笑」

くらいの温度感で言えたらいいのですが、海外で日本人ばかりの環境にいると、やはり圧倒的に自分自身の成長が阻害されます

”留学へ行ったものの、日本人とばかりつるんで全然語学が上達しなかった” なーんてのはよくある話ですが、これに近いものがあります

実際ぼくもベトナムで生活していて、自分で ”あー、ベトナムに揉まれてるな〜…成長してる” と感じるのは間違いなく「仕事でベトナム人と真剣に議論や交渉、商談をしてるとき」です

ベトナムまで来て日本人コミュニティーにどっぷりの生活をしてたら、それこそ ”何でベトナム来たの?日本でいいじゃん?” って言いたくなります

なので、ベトナムにいてもハノイやホーチミン(+ダナン)以外で生活するのであれば、かなりベトナムに浸かってサバイブできるため、このデメリットはなくなると思いますね笑


とはいえ日本人同士のコミュニケーションの快適さは何事にも勝るので、全く日本人と会わない・日本語を使わないとなれば、それはそれでストレスになりそうなのは確かです…苦笑

要はバランスが大事なんですけど、ぼくのモノサシでは ”ベトナムにいる日本人ちょっと多すぎ…” と感じる訳です

もはや日本より日本苦笑
もはや日本より日本…苦笑

祝日が少ない…

ベトナムは日本と比べて祝日が本当に少ない泣

2021年で比較すると…

日本:17日
ベトナム:12日

と、その差は顕著に現れます

しかも日本はこの祝日以外も、お盆休みや年末年始休暇など、年中行事の際は仕事を休むという慣習があるので実質の休みはもっと多くなります!

一方のベトナム、、、

全12日の祝日のうち5日間はテト(旧正月)休みなので、各月にはほとんど祝日がありません涙(それでも2020年から比べれば、1日増えたんですけどね苦笑)


”なーに5日くらい♪”、”その分有給は取れるっしょ!”、”残業しないことの方が大事よ” と言った声が聞こえてきそうですが、実際働いてみるとこれがジワジワとボディーブローのように効いてくるんです…涙

確かに有給は取れますが(年12日)、近年日本でも有給取得推進の流れが出てきているので、実際ベトナムの12日よりも有給を取っている方も多いんじゃないでしょうか(あ、刑事はそんな流れ一切なかったですが苦笑)

しかもベトナムの労働法では、週あたりの労働時間がまだ48時間なので、製造業等では土曜日もフル・隔週・半どん、などで働く企業も多いです…(40時間が推奨されてはいます)

”月に1回は3連休がある” という日本では当たり前の幸せに、ベトナムへ来ると気付かされるでしょう笑


そのくせ、祭日(=休みにならない日)はめちゃ沢山ある!笑

女性の日やら国際女性の日やら、学生の日やら教師の日やら…、祝うのはいいから休みにしてくれっての!笑

ちなみに東南アジア各国の祝日はこんな感じ!

フィリピン:18日
マレーシア:14日
インドネシア:15日
タイ24日!

いや、タイ祝日多くね!笑、羨ましすぎでしょ!

*参照:JETRO 日本貿易振興機構(ジェトロ)

季節を忘れる…

これはベトナムの中でもホーチミンを含む南部の話になります

ホーチミンは熱帯気候なので雨季(12〜3月)と乾季(4〜11月)の二季しかなく、加えて雨季も乾季も両方夏なので、言ってしまえば常夏の街です♪
*”常夏の国=ハワイ” というイメージでいると実際のホーチミンとのギャップに一撃でやられるので、淡い期待は持たないでください笑

なのでホーチミンで生活していると、ホントに季節を忘れます苦笑


この”季節を忘れる”ことによるデメリットのうち、具体的に在住者の方からよく聞く&ぼく自身も感じているものをいくつか挙げてみます

① いつのことだったか、時期を思い出せない
四季のある日本で育ったぼくたちは、”〇〇へ旅行にいったときはコート着てたよね~” や ”こないだ会ったときは海でBBQしたよね~”など、無意識的に出来事をその季節・気温・服装・四季の移ろいなどとリンクさせて記憶してるのですが、一年中夏だとこれが全くできません汗
ベトナムに来てからの思い出は全て「あの時も暑かったよね…」です苦笑
これについては実際に体験しないと分からない部分が大きいと思いますが(ぼくもそうでした苦笑)、ホント全然いつの出来事だったか思いせなくなります笑

② 四季の楽しみが半減する
日本にいると当たり前なことなのですが、春は桜が咲いて入学式や入社式で新しいスタートを切り、GW明けに少し五月病気味になりながら新緑の季節を迎えると、そのうち雨が降り出し、やがてむせ返るような暑さの夏がやって来る、、、
次第に夜の気温が下がりだすと服の袖も長くなり、木々が紅く色づく季節がやってくるとともに夜が長くなっていく、、、
コートを羽織る季節になると街はクリスマスや正月ムードとなり、雪もちらつき始め、こたつの上でみかんを食べながら家族で新年を向かえる、、、
なーんて四季の楽しみが半減…いや、半分以下になります笑
それにやっぱりクリスマスイルミネーションは冷たく澄んだ空気が合うし、浴衣は夏祭りで着るからこそ5割増しになる!(笑)
ベトナムに来て初めて、海外から日本の桜を見に来る外国人の気持ちが分かりました笑

③ ファッションが楽しめない
これは主に女性ですね!
ご想像の通り、年中常夏だと常に夏服です笑
流行やファッションに興味のない人ならあまり気にならないかもしれませんが、女性だと季節に合わせたファッション、そしてそれに付随するショッピングも娯楽のひとつだったりするので、単純にこの楽しみが ”夏服だけ” になります苦笑
女性の中でもダメージのある人とない人に分かれるとは思いますが、ぼくレベルの疎いメンズでもたまに、ジャケットを着たりやネクタイを締めたくなるものです
ま、外へ出たときの汗を想像すると、クールビズでいっか♪となるんですけどね笑
ホント、ショッピングモールの長袖やニット、コートなんかは一体誰に向けて販売されてるのか不思議でなりません…笑

Hà Nội dừng hoạt động quán bia, giải tỏa chợ cóc do Covid-19

厳密に言えばホーチミンでも雨季と乾季では日差しの強さが違ったり、雨季や乾季の中でも微妙に湿度の変化があったりするので、季節を感じることができなくもないのですが、これができる人はベトナム上級者ですね笑

まとめ

ということで、 「ベトナムへ移住して実際感じたデメリット5つ」 を書いてみましたが、いかがだったでしょうか!

もちろん人によっては ”いや!これはメリットでしょ” と感じることや、”このデメリットの方が大きいよ!”ということもあるでしょうが、あくまでぼくの私見100%ということで、その辺は広いお心でみてやってください笑


とはいえ、ベトナム移住のメリットとデメリットを比較したうえで、ぼくはベトナムへ渡る決断をし、現在も生活しているので、ぼくの中では「メリット>デメリット」です!笑

この記事が、ベトナムをはじめとした海外移住を検討されている方にとって、少しでも参考になれば幸いです





ではまた!

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