Chào các anh chị em!
どうも!
元警察官、現在ベトナム在住のMirai です!
「警察学校のリアル」シリーズ第2弾の今回は、「警察学校の一日のスケジュール」を書いていければと思います!
一日のスケジュールについても、各県警の採用HPには ”ざっくり”、そしてまるで大学生のキャンパスライフの如く ”爽やかに” 書かれていますが、もちろん現実はそんな甘くありません笑
”学校” じゃなくて ”職業訓練機関” なので笑
ということで、今回も一般公開されてる情報を元に、ぼくの実体験を交えて解説していきます♪
*以下スケジュールは警視庁採用HPのものを参考にさせていただいてます(時間は県警によって多少異なります)
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起床(6:00)
まずは起床!
…ですが、いきなり難関です苦笑
警察学校では起床時間にチャイムが鳴って全員一気に起床となるのですが、ここでのポイントは「6:00に起床」ということ!
…え?、というみなさんの頭の中の?マークが目に浮かびますが笑、つまり”6:00までは起きてはいけない=寝間着のまま布団の中で寝ていなければいけない” ということなのです笑
6:00までは布団を被って寝た(寝転んだ)状態で、起床のチャイムと同時に起きなければいけないのです!(学生が起床のチャイム前に布団から出ていないか、見回りがいるのでズルはできません笑)
ここでのポイントは、”起床後すぐに点呼へ行かなければいけない” という点です
なので起床のチャイムと共に布団から飛び起き、「点呼用のジャージに着替える(ゼッケン・帽子)」「寝間着を畳む」「布団を畳む」「カーテンを開ける」「机やロッカーの施錠」「部屋の施錠」を ”超スピード” で行い、寮の前へダッシュで向かい、クラス毎に整列します
もちろん、布団の畳み方やカーテンの開け方などには決まりがあり、それができていないと点呼から帰った時、部屋が大変なことになっています…笑
このクラスごとの整列が完了するのは、起床チャイムから ”5分後” とかですかね笑
クラス全員が整列できたら人数確認の号令をかけ、足を揃えて・掛け声を大声で出しながらクラス毎にランニングでグラウンド(点呼場所)へ向かいます
そしてグラウンドに全クラスの集合が完了するのが起床から ”10〜15分後くらい”
これで点呼の準備は完了
あとは点呼の時間までピクリともせずに待つだけです笑
で、グラウンドへの集合が遅いクラスは超絶目立ちますし、もちろんクラスでペナルティです
なのでクラスに迷惑をかけないためにも、寮の前に集合する段階から一人だけ遅れて出てくる訳にはいかないのです
「いやー、私ちょっと朝は苦手で…」とか「低血圧なんですけど…」なーんて言い訳は一切通じません笑
生き残るためには、問答無用で”早起き&起きてから速攻で準備する力”を身につけなければならないのです
でもまあ慣れてくると、起床時間の10分前くらいに自然と目を覚ますようになり、そこからトイレへ行って(起床時間前でもさすがにトイレは行かせてもらえます笑)、部屋に戻って布団の中でこっそりクラウチングスタートの構えをしながらチャイムを待つ、ってことができるようになってくるんですけどね笑
また、就寝の段階でいかに翌朝の準備をしておけるかも鍵になります
「点呼用のジャージ・帽子・ゼッケン」を自分が早く着替えれるような導線にセットし、「机やロッカーの施錠」は夜のうちにしておく、ということが翌朝のスタートをスムーズに切れるかに関わってきますからね笑
と、まあこんな感じで ”起床” の時点でいきなりエンジン全開!フルパワー!で動くことが求められます笑

朝点呼(6:30)
次は朝点呼です
国旗掲揚後、クラスごとに号令をかけて人員を確認します
その後、警察体操(ラジオ体操の警察verみたいなの)を行い、朝のランニングが始まります
ぼくの県警では、朝のランニングは2キロ弱くらいでしたかねー
このランニングも大声で号令をかけながら行いますし、クラスによってはもっと走らされてるところもありましたが、ぼくは”キツかった” というあんまり印象はないですね
それよりも恐ろしいのは”点呼から部屋へ帰るとき” です
上記の通り、起床後は決まりどおりに布団を畳んで、カーテンを開けて…などなどを行ってから点呼に出なければいけないのですが、何か一つでもできていないと、まるで”部屋に台風が来た” みたいに荒らされています苦笑
…はい、そうですね
点呼中に部屋のチェックが入り、布団の畳み方や机の上に何か物が出ているなどしていた場合は、このようになるとともに、その後教官室へ呼び出され、叱責と反省文の刑となります…
入校後初めての朝点呼の時は、見事に部屋がひっくり返されてましたね笑(事前に言われたのは「部屋を整頓してから点呼に出てこい!」ってだけだったんだけどなー…)
朝食(7:10)
7:00過ぎから朝食です
”忙しい毎日の中でも、食事の時間は唯一ひと息つける…” なーんてことはありません笑
警察学校はとにかく時間がないので、食事もソッコーです(大体5〜10分くらい)
もちろん、食事も団体行動なので、食べるのが遅いとクラスや班員に迷惑を掛けることになります
が、かといって残してもいけない笑、ちゃんと全部食べるのです笑
ぼくも食べるのが早い方ではなかったので、最初のうちは苦労しましたねー(女の子とかはもっと大変そうでした…)
”ひと口ひと口よく噛んで、食事は20分以上かけましょう”、という推奨されている食事方は完全無視!ここでは学校の規則が全てです笑
ただ、ご飯自体は美味しかったですね♪
県にもよると思いますが、ぼくの県警では朝は2種類(和食・洋食)、昼と夜は3種類(和食・洋食・麺類)から選べ、味も美味しかったです!
また他の県警の人から聞くに、概して”大規模県警の方が小規模県警より警察学校のご飯が美味しい”という傾向がある気がします
ですがどの県警も年々警察学校のご飯は美味しくなってると聞くので、今はもっと凄いかもしれません♪(上司の話を聞くと、昔は本当にヒドかったと聞きますが…笑)

ホームルーム(8:30)
授業の前にホームルームがあります
担任の教官・副担任の教官から指示があるこのホームルーム、時間にして10〜15分くらいですが、日々けっこう大事なことが話されます
この指示によって ”これまでの規則が180度変わる” なーんてこともあり得るので、ホームルームといえど侮れません笑
また、ホームルーム終わりに、教官から「◯◯!ちょっと教官室へ来い!」なんて言われようものならホント冷汗モンですね苦笑
日々なにごともなく平和に授業へ入れるよう願ってました笑
午前授業(8:50〜)
そして授業開始です
もちろん時間割にもよりますが、午前授業は座学の方が多かった気がします
刑法や刑事訴訟法などの法学、捜査や交通などの実務教養、国語や職務倫理などの一般教養です
警察学校の授業は1コマ80分ほどで、10〜15分の休憩を挟んで午前中は2コマ
授業に関しては高校や大学と同じで、おもしろさや分かりやすさは担当の教官によって如実に変わりますね笑
ただ、基本的にどの教科も成績に大きく関わる中間試験・卒業試験があるので、どんな教官の授業でも頑張って内容を理解する必要があります苦笑
また、「教練」と呼ばれる警察礼式や部隊行動などの訓練もあるのですが、これがまた大変です汗
警察の部隊行動≒軍隊レベルなので、もとめられる基準がかなり高く、最初のうちはグラウンド(もしくは体育館)でひたすら号令に合わせて ”敬礼” だけを繰り返すこともあります(その次は ”右向け右”、”回れ右”…みたいな、、、笑)
これはキツいというより”辛い”ですが、できるようになると確かに敬礼一つとっても ”活発に” できるようになるのです!
一般の人には分からない感覚かもしれませんが、警察官の敬礼はやっぱりひと味違うので、ちゃんとできるようなった時はなんだか嬉しかったですね笑
昼食(11:45)
2コマの授業を終えると昼食です
こちらも例によってゆっくり味わって食べる時間などなく、ガツガツかきこんでさっさと次の行動へ移る、という感じですね
そもそも授業後そのまま食堂へ行ってご飯を食べられるという訳ではなく、一旦寮へ戻り自分の荷物を置いてから食堂へ行く、という流れになりますし、昼食後は午後からの授業準備(着替え・移動など)もあるので ”ちょっとベッドにごろん…” なんて余裕はほとんどないですね笑
また、ぼくの県警はけっこう人数も多かったので、食事の時間がクラスごとに前半と後半に分けられている(早飯と遅飯)&並ばないと食堂へ入れない状態でしたし、人気のあるメニューは遅飯だと売り切れてしまってました…泣
かといって、急いで食べ過ぎると、午後からの柔剣道や体育で食べた昼食が残念なことになる可能性もあるので難しいところですね笑
上記の通り昼休憩は1時間ありますが、民間企業の昼休み1時間とは全くもって非なる体感の1時間でしょう…汗
午後授業(12:45〜)
大体13:00前から午後の授業が始まります
午前授業でも触れましたが、午後は80分ほどの授業が3コマあり、科目としては柔剣道・逮捕術などの術科、拳銃や救急法などの実技系、そして体育や警備実施などの根性系(笑)が多かった印象です
*警察学校のカリキュラムについては前回記事を参照ください
ぼくは身体があまり大きくない&経験者でもないにも関わらず柔道を選んでしまったので、警察学校の授業の中で一番苦労したのは間違いなく柔道ですね、、、苦笑
柔道検定の日には高校時代のラグビー部、最後の大会バリに気合い入れました笑
また別記事でも詳しく書こうと思いますが、柔道も剣道も経験がなく、かつ身体もそんなに大きくないという方は心から柔道選択をオススメします笑
拳銃はセンスですね笑
柔剣道もイマイチで足も遅い、というヤツが、拳銃になると無双する!なーんてことが起こりえます笑
残りの体育と警備実施はシンプルで、基本的に”とにかく走る”です!
違う点は、警備実施は装備を付け・盾を持って団体で走ること笑
体力のない同期はどんどん脱落しそうになっていきますが、警備実施ではそういう仲間の盾を代わりに持ったり、背中を押したりしてクラスで乗り切ることが求められます
ですが幸い走ることにはそれなりに自信があったこともあり、そんなに辛かった思い出はないですね
また、クラブ活動の時間もありますが(警視庁採用HPでは華道)、週に1回だけです
とはいえこのクラブ活動は、クラブによっては外部講師の方から教えてもらえますし、試験も検定ないので、肩の力を抜いて純粋に授業を楽しめる数少ない時間でした♪

終業(17:15)
授業の終了は大体17:00〜17:30くらいです
ですが授業が終わったからといって気は抜けません!
授業終了のチャイムとともに、教官室へ走る者、掃除場所へ走る者など、警察学校では常に次のタスクが待っています笑
あ、ちなみに警察学校の廊下は”基本”走っていいです笑(外部講師や本部、警察署などからお偉いさんが来たときのみ ”◯時〜◯時は廊下は走るな!” と時間指定で禁止となります笑)
国旗降納後は勤務時間外となり、”名目上は” フリータイムとなります
とはいっても、この後もクラスによってはランニングなどの訓練、教練などの合同練習、教官室や先輩からの呼び出し等々があり、ゆっくりする時間はないです苦笑
入校してから最初の1ヶ月くらいは課外の時間もイベント(笑)目白押しですね笑
ですが就業後の指導をどのようにするかは、基本的に担任・副担任の教官に委ねられているので、厳しいクラスは超厳しいですが、そうでもないクラスもあります
ぼくのクラスは後者で、担任教官が ”ある程度学生の自主性に任せる” という方針をとっていたため、課外時間にしごかれた思い出はあまりないですね笑
ですが結果は求められるので、教官の思惑通りみんな ”自主的に訓練する” んですけどね!
夕食・入浴(19:00)
夕食と入浴については、こうして別に枠を取りましたが、就業後から夜点呼までの時間(警視庁では17:15〜22:30)は、特に分かれておらず、”クラスごとに夕食、入浴の時間が指定されている” ので、その時間内にクラス・班単位で夕食と入浴を済ませる、といった感じです
17:15〜22:30となると、”5時間15分もある” ので、夕食・入浴の時間を差し引いたとて、ゆっくりする時間も一見ありそうに思えますが、”なんだかんだ時間がない” のが警察学校です苦笑(警察官ならわかってもらえると思います笑)
各県警の採用HPでは ”課外時間は授業の復習や予習に取り組みつつも、売店でお菓子を買ったり、寮で同期と談笑しながら絆を深めます” みたいにのほほーんと書かれてることが多いですが、この生活に近いものが実現するのは大卒6ヶ月の中、1週間なかったと思います苦笑(←故に嘘ではない笑)
そもそも入校して数週間は売店のお菓子やジュースの購入禁止(Tシャツや文房具の購入のみ)ですし、最初の1週間くらいは自販機も使えなかった覚えです笑
そして入校当初はとにかく先輩からの呼び出しや行事の落とし(予習)など、めんどくさいイベントが盛りだくさん苦笑
段々と生活に慣れてきたころには、毎週何かしらの試験や検定等があり、その対策に追われる日々…、といった感じでしょうか!(そもそも警察学校で学習する内容は授業時間と比べて多すぎるので、一部の天才くんを除いては、自主的に勉強や練習をしないとついていけません)
夜点呼(22:30)
警察学校は就寝前にも”夜点呼” なるものがあります!
上記朝点呼の夜ver なのですが、夜点呼は体育館で行う県警が多いと思います
夜点呼は警察体操やランニングがない代わりに、一言スピーチや各委員会の集まり、みたいなものがあります(もちろん粗相をしたクラスは腕立ての刑が課せられますが…)
朝の点呼と比べるとウエイトは軽めなのですが、先輩期生のクラス(高卒)などにいちゃもんをつけられる危険性が高いのもこの時間です…苦笑
”いい歳こいて何言ってんだよ” と思いたくなりますが(いや、めっちゃ思ってました笑)その気持ちをぐっと堪えることが、警察学校生活をスムーズに乗り切る術なのかもしれません笑
そして夜点呼終了後、20分もすれば消灯時間なので、みんなダッシュで寮へ帰ります(無駄に寮から体育館までが遠いんです…泣)
消灯(23:00)
23:00に消灯となります
これも朝の起床と同じく「23:00に消灯」なので、23:00には明日の授業課題を全て終わらせ、朝点呼へスムーズに行く準備を終え、部屋の電気を消して布団に入っていなければなりません!
とはいえ課題が多い日や不運にも反省文を喰らってしまった日には、どうしても翌日提出の課題が終わらないこともあります…
そういう時は布団を頭まで被り、持参した懐中電灯でノートを照らしながら内職を行うのです笑
ですが例によって夜中も見回りがいるので、少しでも光が漏れて見つかれば、問答無用で怒鳴り散らされる&翌日反省文の刑です苦笑
かといって翌日の日中に課題をやる時間なんてほぼないに等しいことを踏まえると、なんとしてでも消灯前に課題を全て終わらせておく必要があるのです!
ぼくのクラスにも、翌日朝提出の反省文を”他の課題が沢山あったため、反省文を書く時間がなかった”という理由で提出しなかったヤツが1人だけいましたが、案の定教官室で落雷を受け、反省文が3倍になって帰ってきました…
その日もその日の課題があるので3倍になった反省文を書き終えるのはさらにキツく…、といった感じで借金の自転車操業になっていくのです…泣
実際ぼくも入校してまだ日が浅い頃、1回だけ内職をしたことがありましたが、あまりの効率の悪さと見つかるリスクに辟易し、これ以降はなにがなんでも消灯前に課題を終わらせると誓いました笑
というより、毎日疲れ果てて消灯時間にはすぐ寝ちゃうんですけどね笑
警察学校で一番幸せな時間は、この消灯後即座に寝落ちする瞬間でした笑

まとめ
と、ちょっとマイナスチックな表現が多くなってしまいましたが、実際に入ってから ”No〜!こんなハズじゃなかったー泣泣” と思うよりかは、心の準備ができるだけまだいいかと思います笑
というより、そもそも警察学校でへばっているようだと、現場に出てからマジで使いモノになりません笑
ですが、警察学校で同期の絆が育まれるのは間違いないですし、中には”警察学校は楽しかった” と言うツワモノも一定数います笑(スーパー秀才くん or 集団生活大好きくんなどです)
ぼくは警察学校を卒業してもう8年ほど経ちますが、やはり警察官として働いていきたいのであれば、警察学校を乗り切ることは最低限必須だったなと今でも思います
感じることは人それぞれ、価値観も人それぞれですが、市民の平和と安全を守るため警察官を志し、警察学校へと進むのも素晴らしい選択だと、心から思います
ではまた!
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