警察の常識は世間の非常識?
【ここがヘンだよ警察官!】

chào các ace!

どうも!

元警察官、現在ベトナム在住のMirai です


警察の常識は世間の非常識だってことを分かっとけ!」

警察官時代に上司からよく言われた言葉です笑

”○○の常識は世間の非常識” というこのフレーズは、銀行マンや他の業界でもよく使われると思いますが、業務が特殊ということもあり、警察ではその傾向が特に顕著です笑

警察官時代から気づいてたこともあれば、警察を離れて初めて気づいたこともあるのですが、今回は世間では”えっ!?”と思われるような警察内の常識を、いくつかを紹介していければと思います♪

返事は「了解です!」でOK♪

「了解です!」

警察内では、先輩・上司関わらず、業務指示への返事はこれでOKです♪

また警察内部にとどまらず、一般市民への対応も基本的にはこれでOKです

民間企業では上司や取引先などに対しては「了解です」の代わりに ”承知いたしました” ”かしこまりました” を使うのが普通だと思うのですが、警察では逆にこれらのフレーズは使いません

上司からの指示への返事に ”承知いたしました、○○課長!” とでも言おうもんなら「はぁ?お前気持ち悪いぞ」とかなんとか言われそうですね笑


「了解」が警察でデフォルトとなっている背景には、無線用語である” ということもあると思いますが、考えて見れば体育会色の濃い組織にしてはラフですね笑(おそらく海保や消防、自衛隊でも同じだと思います)

ぼくも転職してから、 ”承知いたしました” とか使うようになりましたが、相手と距離を作ってるみたいで全然しっくり来ないですね笑

警察では「了解です!」でAll OK
警察では「了解です!」でAll OK

上司・先輩より先に食べ始めない

一緒に定食屋へ行った時も、昼ごはんを食べるときも基本的に部下・後輩は上司・先輩が箸をつけるまで待ってから食べ始めます

まぁでもこれくらいは体育会系の組織では割と普通かもしれませんね


…が、警察ではこのさらにワンランク上が求められます

警察では出前や弁当のデリバリーを頼むことが多いのですが、食事が届いても、上司・先輩が現場へ行っていたり取調べに入っている場合(=業務でその場にいない場合)は、基本的に上司・先輩が帰ってくるのを待ちます

さすがに”帰ってくるまでまだ2~3時間かかりそう”、”上司が外で食べてくる” という場合は別ですが、待つのが1時間くらいなら普通に待ちます笑

その間、届いた弁当が冷めようが何しようがお構いなしです笑

時には居合わせた別の上司・先輩が「気い遣わずにさっさと食え」と言ってくれることもありますが…
うーん、、、やっぱり気を遣っちゃいますね笑(ぼくは ”先に食べていいぞ” と2回言ってもらったら、お言葉に甘えて食べるようにしてました)

もちろん上司・先輩と仲が悪い、部署やチームの雰囲気が悪いという訳ではないのですが、警察ではこれが”普通”なのです


ただ、一つだけ例外があります!

それは”ラーメンなどの汁系麺類を頼んだ時!”笑

弁当が冷めることに関しては何の配意もない上司も、麺類が伸びることに関しては気を遣ってくれます笑

ラーメン屋では、自分の注文が上司より早く来たとしても、”すいません、お先にいただきます!” と言えば先に食べ始めてもOKです♪

ラーメン(汁系麺類)は例外笑
ラーメン(汁系麺類)は例外笑

ちなみにぼくは同期から、定食などの麺類以外でも「すいません、伸びるんで先にいただきます!笑」という小ボケをかまして先に食べるという技を教えてもらったので、これを使って先に食べてましたけどね笑(もちろん仲のいい先輩に対してだけですが…)

異動先には菓子折りを

警察では自分が異動になると、菓子折りを持ってあらかじめ異動先に挨拶へ行きます

民間では異動する部署(旧部署)に ”これまでお世話になりました” という感謝の気持ちを込めてお菓子などを配るだけだと思うのですが、警察では ”これからよろしくお願いします” という意味を込めて、異動先の部署(新部署)へも菓子折りを持参します

しかも異動先の部署(新部署)だけでなく、異動先の係(直属の上司)へも菓子折りを持参します

もちろん、旧部署へのお菓子配りも必須です笑

要するに異動する人は「旧部署へのお菓子」と「新部署への菓子折り」で合計3セットお菓子が要るっってことですね笑


”異動先へは特に菓子折りなどの手土産は要らない” ということついては、転職して初めて知りました笑

異動時には菓子折りが2セット必要
異動時には菓子折りが3セット必要


またこの菓子折り、暗黙の了解でなんとなくのルールがあります笑

新部署への菓子折り旧部署の管内での有名なお菓子
↑これもまた ”○○署ならあの老舗のおかきでしょ!”という縛りがあります笑(*県外者出身者は例外として地元名産のお菓子でも可)

旧部署で配るお菓子美味しくてちょっと高級感あれば何でもOK♪


また警察では他部門での研修(1週間〜数ヶ月ほどの実習)がたくさんあるので、この時も異動時と同じように、研修の都度菓子折りを持ってあらかじめ研修先に挨拶へ行きます

どんだけ菓子折り持ってくんだって笑(もちろん経費なんかで落ちませんよ笑)

ですがこの作法ができていないと、”なんだあいつ、常識がなってねーな怒” と思われるので、警察学校を卒業して現場へ出ると、署の先輩たちは後輩たちに粗相がないよう、がんばってこの作法を教えます笑

いやー、今思えばホント謎だらけですね笑


P.S
異動の話ではないですが、ぼくの最初の警察署では、先輩から「ウチは警察学校へ激励(後輩の)に行くときは、署最寄りのミスドのドーナッツって決まっとるんよ!」というこれまた謎の縛り指令がありました笑
*警察学校への激励の差し入れはどの署も大抵<ミスド・餃子の王将・マック>のどれかですが笑

睡眠<食事!?

事件・事故があれば警察官は夜も徹して仕事をする!

というイメージがあることでしょう

…その通り!大正解です!


「事件事故(主に事件ですね)があれば徹夜で働く」

この ”徹夜” という事象が警察内では日常茶飯事なので、みんな徹夜に対する抵抗感が極めて薄くなっていきます


一方、警察は ”食事” については割と大事にします
*あくまで”割と”レベルなので、例えば「事件などで昼ご飯を食べれなかったとき、17:00ころになってはじめて ”おう、お前昼メシ食っとらんやろ?事件も一段落したし食えよ” と上司が声を掛けてくれる」レベルということは予めご理解ください笑


軽視される”徹夜”
(ほんのちょっと)重視される”食事”

その結果何が起こるかというと、”徹夜” で働いている同僚・部下に対して 「おう、お前朝メシ食ったか?食える時に食っとけよ!」というコメントが上司・先輩からなされることになるのです!笑

一見、頑張って徹夜で働く部下を気遣ったように見える上司のこの言葉…


…いやいやいやいや!おかしいっすよね笑

騙されないでください!気遣われるべきは”食事”よりも”睡眠”ですから!笑

正直ぼくは ”メシ食う時間あったらたとえ5分でも寝たいわ!” 派の人間なので、この慣習にかなり疑問を抱いてました

実際1~2日くらい何も食べなくても普通に生きてけますが、2日間一睡もしないと超絶キツいです…

てかそもそも10日くらいは水さえ飲んでれば何も食べなくても人間死にませんが、3日も寝ないと幻覚が見えるらしいですし…

食事よりも睡眠が大事なのは誰の目にも明らか!、なのに警察内では「睡眠<食事」というのがデフォルトです笑


ちなみに刑事課では、徹夜と言っても翌朝帰って少し寝れるわけではありません

夜を徹して犯人を追いかけ、逮捕した翌日も通常通りの勤務が待っているのです…

ただ、こんな中でも食事に関しては”割と”気を遣ってもらえるのです笑

助手席からのサポートが手厚い!

ここでちょっと良い話題♪笑


車を運転するとき、警察官は例え助手席に座っていてもしっかりドライバーをサポートします!

具体的には左右の安全確認(助手席なので左中心に確認、しかし”ドライバーの視線は遮らない絶妙な範囲で”)、目的地の確認・ナビ、ドライバーが眠くならないように話題の提供、バック時の後方誘導などなど、、、

仕事中で公用車を運転しているときはもちろんですが、警察官はみな助手席からのサポートが身体に染み付いているので、プライベートの運転時にもこのスキルを遺憾なく発揮してきます笑


特に後方誘導のスキルは一般人と段違い!

バックの段階になると、なんとも自然なトーンで「後ろ見るね」と言ってドライバーの返事を待たずサッと下車し、右後・左後はもちろん、時には ”停止” の号令をかけながら右前・左前、そして直進バックも運転席からミラー越しに見える位置で後方誘導してくれます!

ぼくも狭いスペースでの縦列駐車や、行き止まりにあたったときの長距離バックなど、プライベートでも何度も同僚の後方誘導に助けられたことがあります笑


普段からこの手厚いサポートに慣れているせいか、一般の友達などとドライブに行く際はなんとなく物足りなさを感じてしまいます…笑
(昔、街灯の少ない暗めの駐車場で、車道から歩道をまたいでバックで駐車しなければならないことがあったのですが、助手席に座っていた友人が携帯を見つめたまま全く腰をあげようとしなかったので、一瞬キレかけたことがあります笑←”これが普通だ” と思い直し、慎重に切り替えしながら車を停めましたが笑)


警察官が「助手席」にいると、文字通り運転の「助手」を務めてくれるので、プライベートのドライブでも同僚が隣に座ってくれると安心感が全然違いましたね♪

*警察官と付き合うと男女問わずもれなくこの手厚いサポートが受けられますよ笑

警察官が助手席に座っていると本当に心強い♪
警察官が助手席に座っていると本当に心強い♪

「身体が大きい」基準がおかしい笑

ラストはこちら!

世間のイメージ通りかと思いますが、警察官はガタイがいい人が多いので基本的にデカめです
縦にも横にも笑

ぼくは170cm/60kg なので、一般レベルでいうと平均よりちょい小柄、全体を100とすると45くらいだと思うのですが、ぶっちゃけ警察では20くらい
周りからはいつも ”Mirai 細っそいなー” って言われてました


そもそも警察官採用試験には、男女ともに身長・体重のボーダーがあります(近年この基準が緩和もしくは廃止される傾向にありますが)

まあそうですよねー

犯人との格闘・制圧という”戦闘” において、身体がデカいのは間違いなく有利なので笑


警察官の平均身長ってどれくらいなんでしょうね?

ぼくの感覚値では男性「身長175cm」「体重75kg」くらいですかねー(大体これ以下の体格だと”小柄”に分類される気がします)


また、体格に比例して増えるのが”食事量”

これは比較が難しいのですが、”定食屋でご飯大盛り無料であれば絶対大盛りにする一般人”=”警察官の平均” くらいだと思います笑

ぼくも一般的には割と食べる方だと思うのですが、警察では完っ全に”少食キャラ”でした(食ハラを受けずに済むので良かったのですが笑)


ってな感じで、警察では「身体が大きい」の基準が明らかにおかしいです笑

警察官はアベレージがデカい
警察官はアベレージがデカい

まとめ

さて、ここまで世間では一般的でない警察のちょっとヘンな常識を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか♪

どの組織にも多かれ少なかれ ”身内でしか通じない常識” というのがあると思いますが、警察官は業務の特殊性より、プライベートでも一般の人と接する機会が少ないので、なかなか気づきにくいのです…

加えて、警察官は全国で約30万人もいるので、ほぼ警察組織内だけの人間関係でも普通に生活していけるので、”身内の常識” は更に加速します笑

これがいいとも悪いとも言うつもりはありませんが、一つ言えるのは”知っておいて損はない”ってことです!お互いに笑




ではまた!

警察官の本音シリーズはこちらから↓

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