ども!
元公務員、ベトナム在住のMiraiです!!
現在、愛車のHonda Vision(110CC)とともにベトナムにて生活しているのですが、今回はベトナムの路上にある「青空バイク修理屋(←勝手に命名笑)」でタイヤのパンク修理をしてきたことについて書いていこうと思います!
ここ最近、なんかバイクの後輪の空気感がゆるいなぁ…なーんてと思ってたところ、会社からの帰り際、駐輪場の兄ちゃんに
「後ろのタイヤがパンクしてるから、新しいのに替えたほうがいいよ!」
という助言をいただきました(みんな優しい)
早速自宅へ帰り、後輪を確認すると、確かにタイヤの空気が抜けてる
そして、困ったときの大家さん
どこの修理やへ持っていけばいいか、相談
しかし、バイクの後輪を見た大家さん
「空気が抜けてるだけだよ」
「新品に替えるなんてお金がもったいないって」
と、家で空気を入れてくれました!
なんていい大家さん
空気もバッチリで、後輪のハリも戻る
結局パンクじゃなかったんだ、と安心し、パンクの可能性なんて完全に忘れ、通常通りバイクに乗ること数日
やはり感じる、後輪の空気の緩さ…
しかし
「でもこないだ空気入れてもらったしなー」
「気のせい、気のせい♪」
なーんて、現実から目を背けて乗り続けることさらに数日
立ち寄ったカフェから出て、駐輪場のおっちゃんからバイクを受け取ったとき
「あんちゃん、後輪がパンクしてるぞい」
「そこの修理やで直してもらえい」
と言われたのです(ホントみんな優しい)
さすがにこんな短期間に、複数の駐輪場のおっちゃんから言われたら、話の信憑性及びぼくの心の動悸も高まる汗
確認のため、後輪を見てみると
…
はい、また空気抜けてます(パンク確定)
これはさすがにイカンと、この駐輪場のおっちゃんに「近くにタイヤ替えれるとこない?」相談
(自宅から少し遠いカフェに来ていたので)
するとおっちゃん
「いやいや、これくらいなら多分、”継ぎ当て” するだけで大丈夫だよ」
「新品に替えるなんて勿体ない」
…ん?、、、継ぎ当て???
ぼくはこのとき ”vá/継ぎ当てする” という縫製用の単語が出てきた意味を全く理解できず「???」状態
しかし何度聞き直しても、相変わらず ”vá” で貫くおっちゃん
もちろん、このかた60年ほど(推定)純ベトナム語しか話してこなかったであろう生粋のベトナム人であるこのおっちゃんが、”別の言葉で言い換えて外国人に説明する” なーんて器用なことしてくれる訳もない
(パンクしたタイヤが縫えるか!!)
と、内心思いながらも、このおっちゃんによると、近くにバイクの修理屋があるとのことだったので、大体の場所を教えてもらい(Googleマップすら分からないというなかなかのおっちゃん笑)ひとまず行ってみることに
教えてもらった修理屋の場所は、カフェから1~2分のはず
…しかし、、、言われた先に修理屋らしきものは全く見当たらない
道路が一通のため、一旦スルーし、迂回したのち再度トライ
相変わらず修理屋らしきものは見当たらず
しかし、確かにおっちゃんはこの辺にあると言っていた
今度はバイクを停めて、近くのカフェ(ベトナムはカフェ大国なのです)の駐輪場のおっちゃんに聞いてみたところ
「バイクの修理か?」
「おう!ここでやってるぞ」
と、近くに座ってる、いかにも頑固親父っぽそうなおっちゃん(黄緑の服)を紹介してきた
「えー!?マジか!?」
「…ここ?笑」
と、ぼくが思わずにはいられなかったのも、この写真を見ていただければ分かるだろう
(警備員っぽい水色の服を着てるのが、修理屋近くのカフェの駐輪場のおっちゃん)
…そう、修理屋とは、おっちゃん及びおっちゃんの仕事道具が詰め込まれた道具箱&この得体のしれない水色の物体(移動式)のことだったのである笑
よくわからないが、とりあえず教えてもらった修理屋はここみたいだ
ひとまず頑固親父(偏見)に状況を説明
「後輪がパンクしてるから直して欲しい」と
このときもまだ ”継ぎ当て” の意味が分かってなかったぼく
いや、いっそのこと「タイヤ丸ごと替えてくれ」くらいの覚悟でいた
しかしここで水色のおっちゃんが口を挟んでくる
水色おっちゃんが言うには、”タイヤを取り替える必要はない” とのこと
(頑固親父はぼくの偏見通り口数も少なく笑、Visionを修理テリトリーへと移動させていく)
うーん、そうなのか
なぜ水色おっちゃんが頑固親父の専業であるバイク修理にまで口を出してくるのかは気になるところだが、まあ一旦任せてみよう(ちなみに今後、ぼくとの会話は基本水色おっちゃんとのものになります笑)
所要時間を聞くと「20~30分くらい」と、水色のおっちゃん
そして気になる料金は「40,000KVND(約190円)」
確かに安い
The・ローカル価格である笑
しかし万が一、デタラメな修理をされ、けっきょく一時的に気を紛らわすくらいの措置をされただけでは困るので、待ち時間にカフェでコーヒーでも飲もうかと思ったが、修理の過程を確認するため、近くの椅子に座って見守ることに
頑固親父は「うるせぇな、いいから任しとけよ」みたいな表情をちらりと見せ、早速後輪のチェックを始める
少し洗剤か何かが混じった水を表面につけ、気泡で穴の場所を突き止めるという、極めて原始的な方法
だが、無事に穴の場所(パンクの原因)を突き止めたようだ
続いてタイヤの取り外し
タイヤを外すと、先程の容量で再度穴の位置を確認
白い修正液のようなもので印をつける
そして強引にホイールを外していく
The・力技笑
タイヤってやっぱけっこう丈夫いんだ笑
…ここで頑固親父が口を開く
「ほら、これだよ」
そう、コイツが後輪に刺さっていたらしい
学生時代、自転車に乗っていたときにも幾度となく感じたが、こんな極小のものによってパンクは引き起こされる
…と、ここで他の来客
長年期の入ったカスタムカブを乗りこなす、おばちゃん
どうやらタイヤの空気を入れてもらうみたいだ
頑固親父は、Visionの修理の手を一旦止め、おばちゃんのSuperカブに空気を入れる
ここで謎が一つ解ける
そう、あの ”得体のしれない水色の物体” は、タイヤに空気を入れるためのボンベ的なものだったのだ
空気入れのお値段は3,000VND(約14円)
おばちゃんの空気入れが終わると、パンク修理作業再開
ホイールを外したタイヤの内側から、穴の空いている部分にシールを貼っていく(すいません、肝心のシールの写真を失念しました笑)
そして内側からシールを貼って穴を塞いだ後は、親父の秘密道具でなめしていく笑
なるほどー
だからカフェのおっちゃん ”継ぎ当て” って言ってたのかー(納得)
しっかりなめすと、再び力ずくでホイールをはめ笑、さらにはタイヤを取り付けていく
そしてタイヤをはめると、例の水色ボンベで空気を入れ、最後に穴がしっかり塞がっているか、再度 ”水分” を表面につけ確認(←実は最後の確認は ”つば” でやっていました、さすがは頑固親父笑)
The・ローカルな手法での修理でしたが、走り心地もすっかり元通り
修理以降1ヶ月ほど乗っていますが、全く問題ありません
そして何より安い
パンク修理が200円しないとは、素晴らしいコスパ笑
そして個人的にはこの頑固親父のキャラクターがなかなか良かった
カメラでは捉えられませんでしたが、パンク修理をしながらも時折タバコに火をつけ、くわえタバコで作業する姿はまさに「職人」
腕も安定した熟練の技で、見ているうちに段々信頼できるようになっており、修理が終わる頃には、すっかりこのシブい頑固親父の虜に笑
と、まぁ冗談はさておき、ツッコミ所が多々ありながら、もなかなかのパフォーマンスを見せてくれたこの青空修理屋
個人的にかなりおすすめできる物件です笑
また、これまで幸いにも、バイクを修理する機会に遭遇してこなかったので全くの無知でしたが、チューブレスタイヤであれば ”シール材” なるもので修理が可能なんだということも知りました笑
…いやー、ホント、ベトナム生活で学ぶことが多い
そして!
意外と自宅近くにも、ちょっと小ぶりですが、空気入れボンベ&タイヤ修理の看板を出す「青空バイク修理屋さん」がありました
何気ない日頃の景色でも、視点を変えればいろんなものが見えてくる
いや、むしろ特に意識しないで生活していると、いろんなものを見落としてしまっている
(灯台もと暗しとはこのことです笑)
…とまあ、いろいろありましたが、ベトナムの「青空バイク修理屋さん」、ぼくの中ではかなり高評価です
このブログを呼んでくれている人たちは、なかなか利用する機会はないかもしれませんが、ベトナムの路上で ”得体のしれないボンベ様の物体” と ”やる気のなさそうな頑固親父” のセットを見かけたら、「青空バイク修理屋さんだー」と思って、心の中でちょっとテンション上げてください笑
それでは!
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