ベトナム語を学ぼう!
~ベトナム語ってどんな言葉?~

ベトナム語ってどんな言葉?

Xin chào các bạn!


どうも!

元刑事、現在ベトナム在住のMirai です!!


さてさて、今回は新シリーズです!

その名も「ベトナム語を学ぼう!」 *画像に深い意味はありません笑



現在ぼくが住んでいる、ここベトナムの公用語はベトナム語です

ベトナム在住の外国人のほとんどは英語(もしくは日本語)で生活をしていますが、当然ほとんどのベトナム人は、日常生活はベトナム語オンリーで生活しています


もちろん仕事の時は、外国人とコミュニケーションをとるために英語や日本語、中国語を使ったりするベトナム人もいますが、それはあくまで第二、第三言語レベル


やはり街中で飛び交っているのはベトナム語なのです!

…ま、公用語だし、ベトナム人にとっても母国語なので当然なんですけどね笑



と、まぁこんな環境なので、いくら英語や日本語が上手いベトナム人と言っても、やはり一番深く・濃いコミュニケーション・意思疎通が可能なのは、ベトナム語での会話なのです


なので、ベトナム語が話せると、日々の生活がすこぶる快適になりますし、何をするにしても、1.5倍くらいは楽しめます笑


そんな「ベトナム語」について、まずは少し説明していければと思います!

ベトナム語ってどんな言葉

まず、ベトナム語という言語についてです

ベトナムには54の民族がいると言われていますが、一番多いのがキン族です

キン族はベトナム国内人口の90%以上を占めることから、通常、”キン族=ベトナム人” とされており、このベトナム人の間で話されるのがベトナム語です

いわずもがな、ベトナム語はベトナム国内の公用語、そしてベトナム人の母語となっています


表記は基本的にはアルファベット(ローマ字、ラテン文字)を使いますが、そのアルファベットの上には何やら不思議な記号がついたりしており、その記号がそれぞれ発音のし方を表しているため、発音がとても特徴的です


また後で触れますが、ベトナム語は中国語と同じく、発音に上がり下がりがある ”声調言語” と呼ばれる言葉で、中国語が4つの声調があるのに対し、なんとベトナム語は ”6つ” もあります笑

ベトナム語のルーツ

実は、ベトナム語のルーツは漢字です

”アルファベット表記の癖になんで?” と思う方もいるかもしれませんが、もともと中国系王朝の支配を受けていたこと&ベトナムの知識層には、自らが「中華世界の一員である」との意識があったことから、日本語や韓国語と同様にベトナム語にも多くの漢字が取り入れられたそうです


ですが、ベトナム語を全て漢字で表現することには限界があったため、

・チュー ノム:Chữ Nôm

という万葉仮名のような漢字の部首を組み合わせた独自の文字が開発されました


しかし、声調言語であるベトナム語を、チューノムで表そうとしたため、漢字をさらに複雑化したような文字となっていき、日本語のひらがなや韓国語のハングルのように簡易化の流れへは進みませんでした


こんな中、19世紀にフランスの植民地になったことにより、一部フランス語の要素をミックスしつつ、このチューノムをローマ字表記に変換させていきました


こうして出来上がったのが

・クォック ングー:Quốc Ngữ(国語)

という言葉で、これが現在のベトナム語となっています

クォック ングー:Quốc Ngữ(国語)


こういった系譜のため、現在のベトナム語は

① 漢字文化からくる「漢越語」

② 古来のベトナム語からくる「越越語」

③ フランス語からくる「仏越語」

の3種の言葉で構成されています

ベトナム語の特徴

さて、ではベトナム語とは具体的にどんな特徴を持った言語なのか、他の言語とは違う特徴を大きく4つ紹介ていきます

① 声調

前述の通り、ベトナム語は中国語のように、発音の際に上がり下がりがある声調言語です

そしてベトナム語にはこの”声調(Thanh Điệu)”が ”6つ” もあるのです!

① 第1声(平声:Thanh Không)

② 第2声(dấu huyền)

③ 第3声(dấu sắc)

④ 第4声(dấu hỏi)

⑤ 第5声(dấu ngã)

⑥ 第6声(dấu nặng) *①~⑥の順序には諸説あります


図にするとこんな感じ♪

ベトナム語の6声調

ベトナム語を始めたばかりの人にとっては、この声調が難しい汗

かといってこの声調を無視してノリと勢いで喋っちゃうと、全く別の意味の言葉になってしまうので、ものの見事に通じない笑


ぼくも最初はこの声調に大分苦労させられました笑

② 発音記号(母音)

次は ”発音記号” です

この発音記号というのは、母音を形成するものなのですが、

・日本語の母音… ”あ・い・う・え・お”(5こ)

であるのに対し、

・ベトナム語の母音…” a, ă, â, i (y), u, ư, e, ê, o, ô, ơ ” (11こ)

あるのです


この a, i ,u, e, o の上にちょこちょこと書かれた

「^:傘」「 ‿ :皿」「 ’ :ひげ」←いい記号がなくてすいません笑

が発音記号なのです


この記号がついているだけで全く違う発音になるので、例えば同じアルファベットの「o」だからといって “oとô と ơ” を同じように発音してしまうと、全く違う意味の言葉になるので、こちらも物の見事に通じません笑


ベトナムの人たちは「”a と â” の違いは ”aとb” の違い」くらい、全く違うものとして認識しているのです

③ 一人称と二人称がいっぱい

次は ”人称” です


ベトナム語には一人称・二人称を表す単語が沢山あります


例えば英語では

・一人称…I, 二人称…You

の一種類しかありませんが、ベトナム語では

・一人称…Tôi, Mình, Anh, Chị, Em, Tao, Ông, Bà, Cô, Bác, Con, Cháu…

・二人称…Anh, Chị, Em, Bạn, Mày, Ông, Bà, Cô, Bác, Con, Cháu…

と、めちゃめちゃあります汗



これらの呼称は、”自分と相手との年齢・立場・関係性の違い” によって言い分けられます

また、上記見てわかるように、一人称と二人称を兼ねるものも多くあり、慣れるまでは使い分けがかなり大変です(ぼくもベトナム人複数人とグループで喋るときには、たまに誰が誰のことを言ってるのか、未だに分からなくなることがあります汗)

④ 方言

そして最後は ”方言” です


ベトナムにも、大きく分けて

・北部弁(ハノイ・標準語)、南部弁(ホーチミン)、中部弁(ダナン)

と、3つの方言があります!


”なんだ、方言くらいどの言語にもあるっしょ♪、日本にも関西弁とかあるし~” と思うかもしれませんが、ベトナム語の方言は「方言」という単語の範囲で括れないほど違いがあります笑


言うなれば

・British English、OG English、American English

・東京弁(標準語)、関西弁、東北弁、九州弁

といった方言の違いというよりも、


・北京語、上海語、広東語、台湾語

・ウルドゥ語、ヒンディー語

くらい違います笑


単語の違いはもちろん、ベトナム語の核をなす声調まで地域によって違ってくるため、同じベトナム人同士でも、出身地域が違う人の話す言葉は慣れるまで分からないといいます笑(ぼくが教えてもらっていた北部出身・南部育ちのベトナム人先生も、”中部弁は全然わからない” と言うほどです笑)



…はい、もはや別の言語っすね笑


ベトナム語使用圏がベトナム国内である、ベトナムがまだ発展途上である、などといった理由から上記3つの「北部弁・南部弁・中部弁」をまとめて ”ベトナム語” とされていますが、個人的には、分けて欲しーなーと、密かに願っております笑

まとめ

とまあ、こんな感じでベトナム語についてざっくり書きましたが、他にもベトナム語の特徴やおもしろさなどは沢山あります!

ベトナム語と出会ってから約5年が経ちますが、未だに日々分からないことだらけです笑


そして、勉強すればするほど、”ベトナム語の難しさ” を感じるとともに、”ベトナム語のおもしろさ・魅力” のようなものに惹き込まれていきます


いつまで経っても学習のゴールはありませんが、それが ”言語を学ぶ” ということだと思います!


そんなおもしろさをもったベトナム語を、少しでも学んでみようと思った方のために、これから少しずつベトナム語について書いていければと思いますので、どうぞよろしくお願いします






ではまた!

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