Chào mọi người !
どうも!
元警察官、現在ホーチミン在住のMirai です!!
さて、大人気(?笑)”ベトナム語を学ぼう” シリーズ
*今回も表紙の画像に深い意味はありません笑
ベトナム語の特徴については前回の記事でざっくり書きましたが、なんといっても難しいのが、そう!
「発音」
ですよねー!
そんなベトナム語の発音を紐解くべく、まずは ”声調” にフォーカスして解説していきます
Table of Contents
ベトナム語の声調(6声)
前回の記事でも触れましたが、ベトナム語は中国語のように、発音の際に上がり下がりがある声調言語です
この声調(Thanh Điệu)に関して、中国語(マンダリン)は4声、ミャンマー(ビルマ)語も4声、タイ語は5声あると言われていますが、なんとベトナム語には ”6つ” もあるので、これまたやっかいなのです汗
6つの声調の種類はこちら↓
① 第1声(平声:Thanh Không、Thanh Ngang)
② 第2声(dấu huyền)
③ 第3声(dấu sắc)
④ 第4声(dấu hỏi)
⑤ 第5声(dấu ngã)
⑥ 第6声(dấu nặng) *①~⑥の順序には諸説あります
音のイメージを図にするとこんな感じですね(第4声 ”dấu hỏi” については南部弁は少し変わります)
また、基本的に声調というのは
”母音につける=母音の声調を変化させる”
ので、何でもかんでも上げ下げすればいいって訳でもありません笑
英語のアクセントのように、上げ下げする ”タイミング” が大事なのです!(慣れればどうってことないんですけどね)
ということで、この6種類の声調を一つ一つ解説していければと思います
第1声「Thanh Không」
はい、まずは第1声「Thanh Không」ですね!*Thang Ngangともいいます
”平声” と言われるこの声調
声調のない声調になるので、文字として書く際も声調記号はつきません
他のグネグネした声調に比べれば一見なんの変哲もない、ただの真っ直ぐ平坦発音のため油断してしまいがちなのですが、実は案外コイツが難しい!
というのも、日本語は基本的に若干の下気味(↘)に発音することが多く、意識しないと平声(→)を保てないのです!
また、もうひとつのポイントとしては、
・平声は ”発音開始時点が高い”
ということです
平声は ”少し高めから発音する” ということを意識しないと、なんだか変な発音になってしまい、これまた通じません笑
外国人の名前や外来語の固有名詞などは全てこの平声となるので、しっかり身につけたいですね
第2声「Dấu Huyền」
次は第2声、「Dấu Huyền」です!
これは右下がり(↘)の声調で、日本人なら比較的発音しやすいかと思います
ポイントとしては、
・気持ち ”緩やかに” 下る …第6声「Dấu Nặng」と区別するため
・”末尾まで” ちゃんと下る …第4声「Dấu Hỏi」と区別するため
です!
日本語のデフォルトの発音なので、これは割と馴染みやすいです
第3声「Dấu Sắc」
第3声「Dấu Sắc」!
こちらは右上がり(↗)の声調です
このポイントとしては
・気持ち ”緩やかに” 上げる…第5声「Dấu Ngã」と区別するため
という部分ですかね
こちらも割と馴染みやすいですが、上記の通りあまり急激に上げすぎないようにだけ気をつけてください
第4声「Dấu Hỏi」*北と南で違う
さてさて、やって参りました…
ぼくが勝手に最難関と称している、第4声「Dấu Hỏi」です!
こちら
”一度少しだけ上がって→急激に落ちて→最後にまた上がる”
という流れは同じなのですが、下の図の通り、”北と南で動きが全く違います” 汗
ただでさえグネグネしててややこしいのに、両方とも
・北部弁…最後の上がりが小さいので、第2声「Dấu Huyền」と混同しやすい
・南部弁…動きが 第5声「Dấu Ngã」と似てるので混同しやすい
という難易度高めな声調です汗
上記のように混同しやすいので、ポイントとしては
・北部弁:最後の ”上がり” の部分をしっかり発音する
・南部弁:第5声「Dấu Ngã」よりも ”低めの音域” で発音する
ことですね!
混同しやすい声調は、はじめのうちは多少極端でも全然OKなので、片方だけでなく、その両方をしっかり区別して発音することが大事です!
~以下余談です~
ベトナム語の参考書やYoutubeに出てくる図には、大抵 ”第4声「Dấu Hỏi」=上記南 Verの図形” が書かれていますが、個人的に北部弁は違うと思っています(なので、このブログに載せている声調の図形は全て自作しました笑)
また、さらに言えば
”南部弁は第4声「Dấu Hỏi」と第5声「Dấu Ngã」を区別しない=同じ声調として扱う=南部弁は5声調しかない”
なーんて言ってる参考書やYoutube もありますが、これも違うと思います
確かに高低の変化の流れが似ているので、ネイティブベトナム人ですらよく言い間違い&書き間違いするなど笑(けっこうこの声調間違いは多いです)、とても混同しやすいですが、ちゃんと聞くとはっきり違います
後述しますが、どちらかというと南部弁の方が第5声「Dấu Ngã」の末尾部分を強調して発音するイメージです
まだまだ学習人口が少ないため、学習教材が整っていないことが原因なのですが、世の中のいい加減な教材に惑わされないように気をつけてください笑(また後日別記事にて ”ベトナム語のおすすめ教材” をご紹介しようと思ってます)
第5声「Dấu Ngã」
お次は、第5声「Dấu Ngã」
”少し高い音&急激に上がる→少し下がる→さらに上がる” という流れで発音します
なんだかこれもグネグネして難しい…
と、思いきや、実は最後の ”さらに上がる” のところで「~っ」という風に促音が入るので、他の声調と区別しやすいため、コツさえ掴めば割と簡単です♪
例えば、「mã」だと ”まあっ” って感じですね
ポイントとしては
・共通:最後に音を上げきって喉を詰める感じ(~っ!)笑
・北部弁:上げる時は急激に上げる…第3声「Dấu Sắc」と区別するため
・南部弁:少し高いところから始める…第4声「Dấu Hỏi」と区別するため
ですが、”~っ” という促音を入れてれば大体OKです笑
第6声「Dấu Nặng」
そして最後、第6声「Dấu Nặng」
”急激に落として短く切る” という声調なので、一見単純にも見えますが、これも意外と難関汗
”短く切る” となると、どうしても ”落とす” という動きがおろそかになりがちなのです
「nặng/重い」という形容詞の意味があるように、ベトナム人の間では ”重い音” として表現されるのですが、これも最初は理解しにくい…
要は、”重い石が急激に落ちる” というイメージなんだそうですが、ぼくも最初はよく分かりませんでした笑
また、 ”母音で短く切るのに、その後の音はどーすんの?” という疑問もありましたが、これも ”末子音” という「単語を発音する終わりに ”ふわっと発音する” 」部分をしっかりやれば区別できます(…いや、でもやっぱdấu nặng の末子音は難易度高いっすね笑)
とりあえずポイントとしては
・”急激に落とす” ために、最初はちゃんと普通の高さから発音し、”落とす”!
ことです!
まとめ
ってな感じで一通り説明してみましたが、正直文字ベースでみても、実際に音を聞かないとよく分かんないと思います笑
なのでぜひ、実際に ”音” を聞いてみてください
そして、それをベトナム語話者に聞いてもらい、どこがどう違うのか、具体的に教えてもらってください
ぼくのおすすめとしては
① 語学学校に通う
② ちゃんとした家庭教師の先生に習う
③ 参考書についてるCDを聞きながらひたすらリピート
です!
ベトナムにいるとよく、Youtubeを見て独学でやったり、ガールズバーで知り合ったベトナム人の女の子に教えてもらって勉強してる人と会ったりしますが、正直これで上手くなってる人とは会ったことがないので、あまりおすすめはしません笑
また、今や教材の宝庫といわれるYoutubeですらも玉石混交で、ちゃんとしたベトナム語を話してる日本人 or ちゃんとした日本語でベトナム語を解説してるベトナム人は少ないです
”じゃあ、お前がYoutubeに発音動画上げろよー” と思うかもしれませんが、まだしばらくYoutubeをやる予定はないので、大目に見てください笑
それに、音ベースではなく、言語化された ”文字ベースの情報” というのも、意識して発音することを求められるベトナム語においてはけっこう重要だと思っています
なので、この記事は ”文字ベースの領域をカバー” するために役立ててもらえばと思います!
最後に、ぼくが ”綺麗なベトナム語話すな~” って思った日本人の方のチャンネルを紹介するので、もしよければ参考にしてください(お二人ともベトナム在住なので、ぜひ一度お会いしてみたいと密かに思ってます笑)
・北部弁:Trái tim chàng trai Nhật(kiki さん)
https://www.youtube.com/channel/UC0Ni6aKVaLnvt7hwLGxRROQ
・南部弁:aNcari Room(acariさん)
https://www.youtube.com/channel/UCLmX_OViU8KVy8vPvlsvuOw
特にacariさんのベトナム語はすごい!
ホーチミンに来てすぐくらいに、acarisさんの話すベトナム語を初めて聞いたのですが、 ”こんな南部弁が上手い日本人おるんやー!?” って、正直ビビりました笑
…ぼくもまだまだ精進せねばと、刺激をもらいます笑
ではまた!
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