ベトナム語を学ぶのはおすすめ?
【ベトナム語学習のメリット・デメリット3選】

Xin chào các bạn!

どうも!

元警察官、現在ベトナム在住のMirai です!


ここ数年、日本へ留学や技能実習に来るベトナム人が増えてますよねー

また、現在ベトナムの経済成長率が右肩上がりということもあり、ベトナムへ進出する日系企業も年々増えてるので、ベトナム在住の日本人数も多くなってきてます!


そうなると、注目されるのはやはり「ベトナム語」! *ベトナム語については以下の過去記事を参照ください

特にベトナム在住の日本人の方々は、誰もが一度は ”よーし!せっかくベトナムに住むんだからベトナム語勉強しよーっと♪” と、学習を試みたのではないでしょうか?


しかーし!

「全然通じーん涙」
「何て言っとんか全くわからーん泣」

…と、98%の方が早期に心を折られたことかと思います笑


「ベトナム人と仕事をするならやっぱベトナム語っしょ!」
「いやいや、英語ができるベトナム人も多いし、英語で十分やって!」 etc…

ベトナム語学習の必要性については多くの意見があると思います


ということで、今回は ”ベトナム語ができる日本人” という観点から、ベトナム語学習のメリット・デメリットについてけっこうリアルに考察してみました笑

メリット・デメリット3選

ベトナム語学習のメリット3つ

希少性・市場価値が高い

まずは何と言ってもコレですね!

一口にバイリンガルといっても、英語や中国語ができる人はたくさんいますし、なんならこれからは ”社会人なら英語くらいできて当たり前” 、というこのご時世

とはいえこの ”できて” という部分、実はそんなに高いレベルではありません

英語のメールも大体決まった言い回しがあるし、よっぽど込み入った話しじゃなければビジネス会話で出てくる英語なんて知れてるので、実際現在仕事で英語を使っているという方も、超高度な英語を駆使してる方は多くないのではないかと思います笑

ぼくの肌感で言うと、せいぜい高校レベルの文法に専門用語やよく使う単語が乗っかったくらい


てかそもそも、大抵の人は中・高で英語を少なくとも6年位は勉強してきてるので、国語や数学がある程度できるように、ある程度の英語くらいはみんなできる(ハズな)んです!


もちろん留学経験があったり、普段から Native Speaker と会議や交渉をバリバリやってたりする方は素晴らしく高い英語力があると思いますが、それでも英語話者はそれなりの母数がいます


一方、ベトナム語は違う!

普通にベトナム人とちゃんとしたベトナム語で話せるだけでまずすごい笑

ベトナム語で通訳・会議・交渉・プレゼンできるなんてなったら、そのレアさは絶大です!


要するに、語学レベルが英語と同くじらいであっても、ベトナム語の方が”希少性が高い=市場価値が高い” ということ


これはぼくがベトナムで生活していて感じることですが、ベトナム在住からおよそ1年半たったものの、”この人ベトナム語できるな〜!” と思う日本人は正直、片手いません笑

まぁベトナム語できる韓国人はもうちょいいるかな〜、くらいの感覚です


警察時代は、やはり業務の特性上ベトナム語ができる人もそれなりの数いましたが、民間企業はそんなことないですね笑


ベトナム語ができるというだけで間違いなく”一つの大きな武器”になる!のです

現状、ちゃんと通訳ができるレベルのベトナム語があれば、職に困ることもないでしょうし、それなりの報酬ももらえます(もちろんニーズは偏りますが笑)


また、通訳・翻訳を専門として食べていくにしても、競争相手が少ないので需要に対する倍率はかなり下がる!


この希少性・市場価値という面でも、ベトナム語を学ぶメリットは大きいと思います!

ベトナム語話者はレアキャラ
ベトナム語話者はレアキャラ

ベトナム人と ”超” 仲良くなれる

メリット2つ目はコレ!

「ベトナム語話せればベトナム人と仲良くなれる?そんなんトーゼンやん!」

と、思われる方もいると思いますが、ここはぼくが敢えて ”超” を付けたところを汲んでいただきたい笑


というのも、別にベトナム語が話せなくてもベトナム人とは仲良くなれるからです笑

ベトナムではそこそこの大学を卒業してれば、英語などの第二外国語はある程度話せるもんなので、そういったベトナム人達とは英語や日本語などでそれなりのコミュニケーションが取れるのです!

実際英語や日本語のみでベトナム人と仲良くなってる日本人はたくさんいます♪

また、「世界の共通言語は笑顔だ!」と、高橋優が言ってるように笑、外国人と仲良くなるのに案外難しい言葉は要らなかったりします


”じゃあやっぱベトナム語要らんやーん” と思ったそこのアナタ!ちょいとお待ちなされ!

だから ”超” つけてんだ!ってさっきからゆーとるやろーがー!


…失礼笑

そうです!
ご想像の通り、英語や日本語を介してのコミュニケーションではやはり限界があり、込み入った話や細かいニュアンスまでは伝えることが難しいのです

実際、日本語のコミュニケーションってすんごい文脈とかニュアンスの共通認識みたいなものに依拠していると思います(ま、母国語なんで当然なんですけどね笑)


ですがベトナム語ができるともちろんここは解消されます♪

普段の何気ない日常会話に始まり、時事問題から政治の問題まで、あらゆる話題について深く話ができるようになります

こりゃ”超”仲良くなれるってのも分かりますよね〜


また、ベトナム語ができると相手が初対面の場合の踏み込める深さが全く違ってきます

英語や日本語だと、当たり障りのない挨拶から始まり、徐々に関係性を作っていくと思うのですが、ベトナム語だといきなり懐深くまで踏み込めます笑

一回の表の攻撃でいきなり10点取れちゃう!、みたいな笑

ほぼコールド確定ですね笑


というのも、後述するデメリットがあるのにベトナム語を勉強する外国人なんてほとんどいないんで…苦笑

ベトナム人もその現実を身に染みて理解しているので、ごく稀に現れる”自分の母国語をしゃべる外国人の存在” が嬉しくてたまらないのです笑(その割には手加減なしのフルネイティヴスピードで話してくるんですけどね笑)

そもそも、”外国人に対してベトナム語で話すという概念がない” ので、ぼくも基本初対面のベトナム人からは英語で話しかけられます笑(逆に困る笑)


またいくらベトナム人が英語ができると言っても、あくまで”それなりの大学を出た人” の話なので、全体で見ればベトナム語オンリーのベトナム人が過半数です

そういった人たちとも普通にコミュニケーションが取れるというのは当然のことながら大きいですね


ってな感じで、まあ”そりゃそうだろ”って話しなのですが、ベトナム語ができるとベトナム人と仲良くなりやすいですし、 ”超”仲良くなれます♪

将来性がある

最後3つ目はコレですね!

ここ数年の経済成長が目覚ましいベトナム

日本をはじめ、中国や韓国などがこぞって投資をしている、いわば今ASEANで一番アツい国です!

現在も人口は増え続けてますし、このまま経済が伸び続ければ、世界経済でのベトナムの立場がさらに上がっていくことが予想されます

そんな激アツのベトナムビジネスの場でベトナム語があれば、ベトナムのローカル会話にまでガンガン入っていけることに加え、ベトナム語話者の数もまだまだ少ないと来た!


もはやこれは ”投資対象” ですね笑

これからもどんどん成長が予想される国に対し、その国とビジネスを行う上で大きなアドバンテージとなる公用語が高いレベルで話せるとなれば、将来性は抜群です!


”ベトナムが伸びてるんだよね?じゃあベトナム企業の株・インデックスファンド買お〜♪”

ってのも良いですが、語学はまさしく”自己投資” です

今後、英語ができて当たり前の世界になっても、マイナー言語が話せて、しかもその国がガン伸びしてるとなれば、その人の人的資本は跳ね上がります!


もう次の時代を戦う必要のない年代の人にとっては関係ない話かもしれませんが、これからの時代を生き抜く年代の人たちにとっては、ベトナムという国の将来性を鑑みると、ベトナム語を学ぶメリットは大きいように思います!

国際通貨基金(IMF)
国際通貨基金(IMF)

ベトナム語学習のデメリット3つ

ある程度は英語でまかなえる

デメリット1つ目はまずコレ!


前半のメリットでも触れましたが、日系企業など外資系企業で働くホワイトカラーのベトナム人達は大抵それなりの学を積んでいるので、英語なり日本語なり何かしらの言語を話せる人が大半です

しかもベトナム人にとっても英語は第一言語ではないため、ビジネスの場で求められる英語力も高くないことから、生活はおろかビジネスの場でも、英語である程度はまかなえてしまうのです

よく”日本人はジャパニーズイングリッシュだ!”、と言われますが、ベトナム人だってバリバリの”ベトナミーズイングリッシュ!” で自信満々に話してきます笑


余談になりますが、この”ベトナミーズイングリッシュ!がかなり曲者で、インドへ行った時の”ヒングリッシュ” にも驚きましたが、それと同等もしくはそれ以上の癖の強さ…
ホント、ベトナム語読みと勝手に声調つけるのはなんとかして欲しい!
ベトナムで英語使って生活してたら逆に英語下手クソになるんじゃないか、ってほど…苦笑

でもまあ ”とにかく実践で話す” ということは言語学習において大切な要素の一つですし、その心意気は素晴らしいんですけどね笑(もちろん中には流暢な発音で英語を話すベトナム人もいます!)


少し話は逸れましたが、結局何が言いたいかというと、”ベトナム語ができなくても英語ができればある程度はなんとかなる” のです♪

そしてその”なんとかなる”の範囲は、一般的に大手企業になればなるほど広くなります

ま、優秀なベトナム人が集まるので当然ですよね!


…となると、わざわざベトナム語を勉強しようって気にはならないですよね笑

コスパが悪い

デメリット2つ目はコレ!


1つ目の ”ある程度は英語でまかなえる”ってことと重なる部分もあるのですが、英語と比べ、”ベトナム語は学習時間に対するコスパが悪い”と思います


外国語の習得(幼少期を除く)には、言語ごとにある 言語難易度” と、学習者の母国語とどれだけ近い部類に属するかという ”互換性” が大きく関わってきます

言語難易度というのは、文法・発音・使用文字・語彙数などからみて、単純にその言語がどれくらい難しいかを表す指標です

基本は ”3000時間” とかいう学習時間で表されるのですが、まあネットに載ってる時間数なんてほとんど当てになりません笑、あ!概念は合ってますよ!
(実際に勉強してみれば分かると思いますが、そんな学習時間じゃとても”習得した” というレベルにはならないので…笑)

一般的にこの言語難易度が高いと言われるのは、ロシア語、アラビア語、ポーランド語などです


一方、”互換性” というのは、その言語が学習者の母国語とどれくらい近い属性にあるか(似てるか)です

この属性が近いほど習得難易度は下がります

例えばこんな感じです

・日本語…近い:中国語、韓国語など⇔遠い:旧ソ連圏の言語、アラブ圏の言語、英語など
・英語…近い:ヨーロッパ圏の言語全般⇔遠い:日本語、中国語、韓国語など

日本人にとっては中国語や韓国語は漢字文化があり、また韓国語に至っては文法もほぼ同じなので、とても学びやすい言語と言えます
一方、英語やアラブ圏の言語は、使用する文字も全く違うし、文法も異なるので、互換性は低いと言えます


ベトナム語の習得難易度を、この”言語難易度””互換性” という面から考えると、母国語を日本語とする学習者の場合

習得難易度:普通言語難易度:やや易互換性:中

くらいだと思います(私見です)

確かにベトナム語は声調言語なので発音(Speaking&Listening)は難しいですが、”漢越語”といって中国由来の言葉も多いですし、何より文法が簡単です!


”なーんや、ベトナム語ってそんな難しくないんやー”、と思うかもしれません

その答えは ”Yes(そんな難しくない笑)” なのですが、大事なの”英語と比べてどうか” というところ!


曲がりなりにも日本では義務教育である中学校から英語を学んでいますし、大半の人が高校(もしくは大学)でもそれなりに英語を学んでいます(昨年より小学校でも英語が必修となったことから、この流れはさらに進んでいくと思います)


実はこの ”それなりに学んできた” というのが大きいのです!

誰も ” I Japanese am ” なんて言わないですし、”one から twenty” までくらい知ってますよね笑

なんだかんだ言って、みんな英語の基礎くらいはトーゼンのように知ってる!意外と身についてるんですよ笑

コレがけっこう大きい!(実際ぼくもベトナム語を勉強し始めたとき、自分の英語のレベルをベトナム語が超えるまでけっこうかかりました笑)


加えて、”英語はそもそも言語難易度が高くない””日本語の中にも英単語が数多く進出してきてる” などを踏まえると、日本人にとって英語ってそんな難しくないのです♪


また、ベトナム語は発音がヒジョーに難しいため、ある程度のレベルで話せるようになるまで、けっこう時間がかかるのです汗


図にするとこんな感じ!(100%私的意見です笑)


なので、ベトナム人に英語が通じる以上、”英語よりも難しいベトナム語を一から勉強する” なーんてのは ”コスパが悪い” のです

ベトナム(+α日本)でしか使えない

デメリットの最後はコレ!

ベトナム語はベトナム人しか話さないので、”ベトナム国内(+α日本)でしか使えない”のです!

ま、そりゃそうですよね笑

ぼくも日本とベトナム以外でベトナム語を話す人に会ったことがありません笑(まぁ韓国とかアメリカのベトナム人街に行けばいるにはいるでしょうが…笑)


なので、世界各国を飛び回る商社マンや、海外をさすらうノマドワーカー、いろんな国に旅行へ行きたいという人などにはベトナム語を学ぶメリットはほとんどありません

実質世界の共通言語となっている英語を学ぶ方が、圧倒的に汎用性が高いですもんね笑


ちなみに、日本語も基本日本国内でしか話されていませんが、幸い日本は先進国

近年”失われたX0年” なーんて言われてますが、世界的に見れば日本はまだまだ超経済大国です

この世界経済にもある程度の影響力を持つ日本とビジネスをしたい!日本から学びたい!、という人々が世界中にたくさんいるので ”日本語を学ぶ” という価値が高まるのです

発音が簡単ということはさておき、あんなに文法が難しく、漢字・ひらがな・カタカナが入り組み、挙句の果てには主語も省略しまくりという日本語ですが笑、本当に多くの外国人に学ばれています!

そう考えると日本ってやっぱ凄いすね笑

基本的には日本とベトナムでしか使えない
基本的には日本とベトナムでしか使えない

ベトナム語学習をおすすめする人

以上メリット・デメリット踏まえ、ベトナム語学習をおすすめする人/しない人を勝手に考えてみました笑


ぼくがベトナム語学習をおすすめするのはこんな人です♪

  • ベトナムに長期滞在予定の人
  • ベトナム人の恋人・奥さんがいる人
  • ベトナム語が使えると圧倒的有利になる仕事をしている人
  • 既に英語がかなりのレベルにある人 or 全くできない人
  • ベトナムやベトナム人が好きな人
  • ベトナムの将来性に懸けている人

これからはベトナムの時代じゃき、ベトナム語で勝負ぜよ!

ベトナム語学習をおすすめできない人

一方、ベトナム語学習をおすすめできないのはこんな人です♪

  • ベトナムにあまり長く滞在する予定のない人
  • いろんな国で働きたい・働く予定のある人
  • 英語がそこそこできる人
  • いろんな国へ旅行にいきたい人
  • ベトナム以外へも移動したいノマドワーカー
  • 世界中の人とコミュニケーションを取りたい人

時間をかけて世界をみてまわろうと思ってる!

まとめ

ということで、ベトナム語学習のメリット・デメリット3選をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか!

ロジックを立てて考えてみるとこんな感じになりますが、でも結局一番大事なのは ”興味が持てるかどうか” だったりします♪

また、普段は英語でのコミュニケーションをとっている人や、数日ベトナムへ旅行に訪れる人達にも挨拶や自己紹介くらいできると、ベトナム人との距離がグッと縮まりますよね♪
この辺は単に ”コスパ” じゃ計れない部分がある!

この記事を読んで、もし少しでも興味を持った方は、一度ベトナム語のテキストを開いてみてはいかがでしょうか!(ベトナム語のおすすめ教材はこちら!





ではまた!

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