ベトナム語を学ぼう
~ベトナム語の発音②母音~

ベトナム語の発音②母音

Xin chào mọi người!


どうも!

元警察官、現在ホーチミン在住のMirai です!!


さて、”ベトナム語を学ぼう” シリーズ

今回は発音の母音について解説していきます!

母音の種類

母音といえば、日本語では

・a(あ) i/y(い)u(う)e(え)o(お)

の5種類ですが、なんとベトナム語には

ă, â(あ)ư(う)ê(え)ô, ơ(お)

の6種類が加わり、合計11種類もあるのです!!
*前回の記事でも触れましたが、この a, i ,u, e, o の上にちょこちょこと書かれた
「^:傘」「 ‿ :皿」「 ’ :ひげ」
が発音記号です


これを ”あ・い・う・え・お” でそれぞれ分けると

あ:a ă â

い:i/y

う:u ư

え:e ê

お:o ô ơ

となるのですが、最もやっかいなのは、同じ「あ」でも ”a・ă・â” の発音が全く違うということ!

どれくらい違うかというと、”a と b” くらい違います(いや、さすがに言い過ぎたか笑)

でもそれくらいの心意気で望まないと、後で痛い目を見ることになります…実際ぼくも見ました笑



そう!つまり、この母音①声調と並び、ベトナム語の発音が、というよりベトナム語自体が難しいとされる所以なのです!!


ですが、”ただでさえ声調が6種類もあってややこしいのに、それにプラスして母音を11個も言い分けられるかー!” というそこのあなた!

落ち着いてください!


確かに6種類の声調は間違うと全く通じませんが、母音に関しては間違っても通じる(音もある笑)のです!

つまり、これとこれはしっかり区別しないとダメだけど、これとこれはあんまり神経質にならなくてもOK~♪というのがあるのです!


もちろん全てを区別し・言い分け・聞き分けられるのが理想ですし、当然ベトナム人達はできているのですが、それはあくまでネイティブレベルの話

まずは ”Must” のところから入り、余裕があれば ”Want” のところまでチャレンジする、といった流れでダイジョーブです!



また、ベトナム語の母音を学ぶ時に、先生から以下のような図を見せられることがよくあります

ベトナム語の発音、舌の位置と口の開き方

”舌の位置とか口の開き方とか、そんないちいち気にしてられっかー” というそこのアナタ!
心配することなかれ!!

この ”舌の位置” や ”口の開き方” についても、最小限 ”Must の区別だけ” で済むようなるべくシンプルに解説していきます♪

a, ă, â(あ)

まずは「あ」です

ベトナム語の「あ」は “a ă â” の3種類あり、発音は以下のようになります

・a …普通の ”あ” より少し口を大きく開けて「あー」

・ă …普通の ”あ” より高い音で短く切る(口内の上側に声を当てる感じ)

・â …”あ” と ”お” の間くらいの曖昧母音(オットセイの鳴き声のイメージ!)

で、ここでの Must は「â」です!

ă については、ぶっちゃけあんま気にしなくてもいいので「a」と一緒でいいです笑

さらに言えば、「a」についても、普通の ”あ” でいいです笑


ただ一つ!「â」だけは全力で言い分けてください!

ポイントは上記の通り、”オットセイの鳴き声のイメージ” です


つまり、”あ” と “â” だけ言い分ければOKです♪

i/y(い)

次は「い」です


「い」は表記は “i, y” の2種類ありますが、簡単で i も y も発音は日本語の「い」と同じです♪

なので基本的に両方とも日本語の「い」と発音してやりましょう笑(辞書の単語ですら”i と y どっちでもいい” って記載があるほどです)


ただ、一つ違うのが、i もしくは y が単語の最後に来た時は ”伸ばす部分が変わる”という点です


具体的に言うと

・i が末尾に来る時は、その前の音を長く伸ばす

・y が末尾に来る時は、y の音(い)を長く伸ばす

ので

・dài/長い(形容詞)…dà-i(ザーイ)

・dày/厚い(形容詞)…dày-(ザイ-)

という風になります!


これは自体は慣れるしかありませんが、単純に伸ばすところを変えればいいだけなので割と簡単です

u, ư(う)

次は「う」です


「う」は”u, ư” の2種類あり

・u …普通の ”う” より口をすぼめて「うー」(唇の内側に吐く空気が当たる感じ)

・ư …口を左右に引いて「うー」(正式には ”口に力を入れない=口をだらっとする” というのが正しいですが、慣れるまでは難しいのでしっかり左右に引きましょう!)

となります


で、この「う」については…、残念ですがサボれません笑
Must なのでちゃんと言い分けてください笑


ポイントとしては、日本語の「う」と同じ発音はないということです!

また更に言えば、日本語の「う」は u と ư のちょうど中間くらいの音なので、u と ư をはっきり言い分ける必要があるということです!

2種類しかありませんが、気の抜けないのが「う」です笑

e, ê(え)

次は「え」です


「え」についても ”e. ê” の2種類あり

・e …普通の ”え” より口を大きく開けて「えー」

・ê …普通の ”え” より口をすぼめて「えー」

となります


…が、おめでとうございます!

e と ê については、初めはそんなに気にしなくてもダイジョーブです笑


しっかり発音すると、”e は 口を大きく開けるため高い音”、”ê は口をすぼめるため低い音” となりますが、Must ではありません(そんなことより、â や ư など、Must の部分に気を遣ってください)

e も ê も堂々と日本語の「え」として発音してやりましょう!笑

o, ô, ơ(お)

最後は「お」です


「お」は “o, ô, ơ” の3種類あり、違いは

・o …普通の「お」より口を大きく開けて ”おー”

・ô …普通の ”お” より口をすぼめて「おー」

・ơ …口を左右に引いて「おー」(これも ư と同じで、慣れるまではしっかり左右に引きましょう!)

となります


で、ここでの Must は「ơ」です!

ô については、あんま気にしなくてもいいので「o」と一緒でいいです笑(正確には口をすぼめるので少し低い音になります)

さらに、「o」についても、普通の ”お” でいいです笑


しかーし!「ơ」だけは全力で言い分けてください!!

ポイントは上記の通り、”ư の要領で口を左右に引いて発音すること” です


”お” と “ơ” だけ言い分ければダイジョーブ♪

二重母音(参考)

ここからは参考です

ベトナム語には””や””など母音が2つ重なった二重母音というものがあります

二重母音についても取り上げる教科書が多いのですが、ぶっちゃけぼくは二重母音は気にする必要がないと思っています!


確かに母音が2つ重なってはいるのですが、その母音2つともを順番に・正確に発音していけば問題ないからです

例えば、二重母音を含む単語 “người/人(名詞)” ですが

người = ng(*子音)+ ư(母音)+ ơ(母音)+ i(*末子音)+ dấu huyền(声調↘)
*はまた後日別記事で解説します

というように、書いてある通りそのままま発音していけばいいのです!


二重母音というように、母音が2つ連続して出現することもありますが、冷静&基本に忠実にその母音1つ1つを発音していくだけのことなのです


参考までに以下二重母音の種類を挙げておきますが、”へぇ~” ぐらいに思ってもらえば大丈夫です笑

まとめ

さて、Must の部分とそうでない部分を分けて解説してみましたが、いかがだったでしょうか?

もちろん母音は大切なのですが、”全てを正確に発音しなくちゃダメだ” と思い詰める必要はないです笑

むしろ、ある程度のレベルになれば、今回解説したMust じゃない部分もなんとなく感覚で分かってくるようになります♪


ぼくの解説で、ベトナム語を勉強するというハードルが少しでも下がれば幸いです





ではまた!

「発音」のイメージ画像




綺麗なベトナム語を話される日本人Youtuberさんです!ぜひ発音の参考に♪

・北部弁:Trái tim chàng trai Nhật(kiki さん)

https://www.youtube.com/channel/UC0Ni6aKVaLnvt7hwLGxRROQ

・南部弁:aNcari Room(acariさん)

https://www.youtube.com/channel/UCLmX_OViU8KVy8vPvlsvuOw

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